日当たりの良さ、自然の寒暖の差、適度な湿度のある土地であることがおいしいお茶を作る最低条件。

宮崎県五ヶ瀬町、宮崎と熊本の県境にある冷涼な高原地帯。ここは、日本でも有数の釜入り茶の名産地です。 
標高600mから700mに広がるオーガニックな茶畑は、たかちほ・やぶきた・やまなみ・かなやみどり・おくゆたか・やまとみどり 等15品種の茶木が有機栽培されています。お茶の味は、茶葉の品質や荒茶の段階での蒸し時間、仕上げの火入れ乾燥の状態などで、同じ品種のお茶であってもさまざまな味に仕上がります。
オーガニック栽培のため、農薬などの心配もなく、茶葉のうまみを安心して楽しむ事ができます。

一煎めは有機リーフのやさしい味わい、２煎めからは有機リーフの渋みのある深い味わいに、最後の一滴までオーガニックな味わいがたっぷりです。

最近、国内のお茶の名産地では、化学合成肥料などの影響から地下水や土壌汚染が問題になっていますが、オーガニックな茶畑では20年以上の有機栽培により、環境への心配もありません。

しかし、それは害虫や雑草ばかりか、茶木そのものや、お茶作りに何の悪影響もない昆虫や動物たちにとっても快適な環境ではありません。虫一匹、草一本一本を、茶木の間に体をいれ丁寧に取り除いていきます。

夏の時期の草取りは、ただでさえ重労働なのだそうですがマムシに遭遇する事もあり、大自然の中での命がけの「草取り」だそうです。また、段々に広がった茶畑では、たっぷりの太陽は浴びれるものの、茶摘み機械の大型化が難しく、家族みんなで力を合わせ、昔ながらの茶摘みが行われています。
そうして摘みとられた茶葉は、その日の天候、時間、茶葉の特徴、生育具合などに合わせ、それぞれ一番おいしいお茶へとつくられていきます。

そんな家族がつくるオーガニックティーは、お茶の美味しさはもちろん、
環境問題や地域貢献への取り組みが評価され、農林水産祭「天皇杯」を受賞しました。